アイウェア業界の風雲児が、髭剃り業界に参入
迎え撃つ側も脅威と受け止めていることを露にすることはメリットではない。
新規参入企業が話題になるまでは互いに静かに探り合いが進行するのだろう。
業界が成熟すると、次第に出来上がっていったその世界でだけ通用するルールなどが乱立した状態になっていることがある。
異業種から見て、「あれ?どうして?」と思うことは、「そういうものさ、素人にはわからないことがあるんだ」といなされることが多い。
いなされる側もだんだんとそういうものかと思えてくる。
この記事にあるドラッグストアでの出来事もそうだろう。
髭剃りなんてのは成人男性ならほぼ誰でも必要になるもので、黙っていても売れるものだという思いがあるように思う。
その昔、シェーバーをただで配って替刃を半永久的に売り続けるビジネスモデルが確立してから、その土台を揺るがすようなことはなかったのかもしれない。
もっといい方法があるはずだと思ったというメイフィールド氏の直感は「あれ?どうして?」に続く反応として非常に自然だと思う。
この感覚を忘れずにいると、場合によっては大きなビジネスモデルの変革に繋がる動きをあなたがもたらすかもことになるかもしれない。
私はかつてDysonのクリーナーにそれを感じたし、AppleのiPodにもそれを感じた。
すでにクリーナーの市場が出来上がっていたところにサイクロン式のクリーナーで従来と違う商品の付加価値を再定義したダイソンと、デジタルオー ディオの時代を先取りする形でネットワークを通じた音楽配信をバックエンドとしてうまく連携させ音楽端末の位置付けをやはり再定義したiPodは どうやって生まれてきたか。
元々は「こうすればもっといいのに、なんでこうなってないのかな」という疑問から出発しているはずだ。
一見車輪の再発明にも見えるかもしれないが、実のところ製品の位置付けを見直すだけでもその製品は大化けする可能性があるということが重要なのだ。
そういう意味で、シェーバーに違った付加価値を見出そうというハリーズの試みは注目に値すると思う。
一点買いという言葉があるが、一点売りという言葉があるのかどうかよく知らない。
しかし、一点の商品やサービスに絞って多くの競合他社にひけをとらない別の付加価値を再定義するというのは、実は王道だと思う。
こういう風に世の中をみていくと、結構おもしろくもあり、あるいはもどかしくもある。
先日、レインコートやブーツなど雨具があまりに機能的なデザインに収斂し過ぎているように感じて、雨が降ったらやっぱり「これ」みたいなブランド イメージ、ファッション性のある商品群がもっとあっても面白いのではないかと一人考えていたところだが、そんなものも発展させると面白いものが出 てくるかもしれない。
http://wired.jp/2013/03/22/harrys/
眼鏡業界から髭剃り業界への殴り込みみたいな記事だが、既に大手が存在しシェアの大勢が決しているマーケットではこういうことはとりあえず大きくは取り上げられない。迎え撃つ側も脅威と受け止めていることを露にすることはメリットではない。
新規参入企業が話題になるまでは互いに静かに探り合いが進行するのだろう。
業界が成熟すると、次第に出来上がっていったその世界でだけ通用するルールなどが乱立した状態になっていることがある。
異業種から見て、「あれ?どうして?」と思うことは、「そういうものさ、素人にはわからないことがあるんだ」といなされることが多い。
いなされる側もだんだんとそういうものかと思えてくる。
この記事にあるドラッグストアでの出来事もそうだろう。
髭剃りなんてのは成人男性ならほぼ誰でも必要になるもので、黙っていても売れるものだという思いがあるように思う。
その昔、シェーバーをただで配って替刃を半永久的に売り続けるビジネスモデルが確立してから、その土台を揺るがすようなことはなかったのかもしれない。
もっといい方法があるはずだと思ったというメイフィールド氏の直感は「あれ?どうして?」に続く反応として非常に自然だと思う。
この感覚を忘れずにいると、場合によっては大きなビジネスモデルの変革に繋がる動きをあなたがもたらすかもことになるかもしれない。
私はかつてDysonのクリーナーにそれを感じたし、AppleのiPodにもそれを感じた。
すでにクリーナーの市場が出来上がっていたところにサイクロン式のクリーナーで従来と違う商品の付加価値を再定義したダイソンと、デジタルオー ディオの時代を先取りする形でネットワークを通じた音楽配信をバックエンドとしてうまく連携させ音楽端末の位置付けをやはり再定義したiPodは どうやって生まれてきたか。
元々は「こうすればもっといいのに、なんでこうなってないのかな」という疑問から出発しているはずだ。
一見車輪の再発明にも見えるかもしれないが、実のところ製品の位置付けを見直すだけでもその製品は大化けする可能性があるということが重要なのだ。
そういう意味で、シェーバーに違った付加価値を見出そうというハリーズの試みは注目に値すると思う。
一点買いという言葉があるが、一点売りという言葉があるのかどうかよく知らない。
しかし、一点の商品やサービスに絞って多くの競合他社にひけをとらない別の付加価値を再定義するというのは、実は王道だと思う。
こういう風に世の中をみていくと、結構おもしろくもあり、あるいはもどかしくもある。
先日、レインコートやブーツなど雨具があまりに機能的なデザインに収斂し過ぎているように感じて、雨が降ったらやっぱり「これ」みたいなブランド イメージ、ファッション性のある商品群がもっとあっても面白いのではないかと一人考えていたところだが、そんなものも発展させると面白いものが出 てくるかもしれない。