NY「極小アパートコンテスト」優勝者発表
http://wired.jp/2013/01/24/adapt-nyc/ @wired_jpさんから
昔のアメリカのテレビ番組を観て、我々は非現実的な住空間を垣間見たものだ。
広い庭があり、土足で家の中に入っていけて、大きな玄関に大きな照明器具があって部屋が沢山ある家。。。
なぜ日本の我々の家は価格が高い上に狭苦しいのかと一種のジェラシーのような感情さえ芽生えた。
ところが、そのアメリカで暮らしの空間として小さな部屋が見直されている。
先ほどサンフランシスコで話題になった1区画20平方メートルのアパートメントの試みも記憶に新しい。
http://wired.jp/2012/11/22/san-francisco-micro-apartmentsall/
低所得者層も住宅を取得したいという需要に合わせて不動産業界のみならず金融の世界までも狂乱に巻き込んだサブプライム・ローン問題。
住宅の価格が必ず上昇するという、冷静に考えればありえない前提の元に住宅ローンの債権が次々と金融商品に化けていったのが事の発端とすれば、やはりそのような都合のいいことはなく、きわめて現実的な視点に戻ったということなのかもしれない。
世界でもトップクラスに消費好きなアメリカ人がこうした合理的な住環境に目を向け始めていることは、常にこうしたトレンドがアメリカから数年遅れて他国に流れるこれまでの歴史をみれば我々に無関係ではないだろう。
とはいえ、日本の家屋は昔からコンパクトであり、これをどう見直しても今以上小さくするのは無理だ。
そうなると、この変化はおそらく我々が普段仕事をしているオフィスにもたされるのではないかと考えている。
今は毎年1万件を超える企業が倒産するという凄まじい時代である。
企業は不動産の維持費あるいは賃貸料・管理費それに光熱費のコストも支えていくのにも困難を感じている。
仮にこうしたコンパクトな住環境をオフィス兼用にするという形でもこなせる業種であれば十分に実用に耐えるのではないだろうかと思うのだ。
通勤のストレスとも、職場の人間関係とも無縁、プログラマーやクリエイターのような職種のまた一部の人には望んでもない環境といえる。
仕事場と寝起きの場が兼用であることとは別に、企業として人の管理ができないという難点を懸念するだろう。
「彼は(彼女は)ちゃんと仕事してるのかな」とマネージャが思ったときの解決法がなければメンバーを家の中に置いたままになどできないだろう。
こここそがITの出番なのだろう。
SkypeやLINEなども今や一般的になってきたが、会話だけでなくドキュメントやコンテンツを媒介としての遠隔地でのバーチャルなコミュニケーションツールはまだ発展途上だ。
映画「スター・ウォーズ」シリーズで出てくるような、ジェダイの騎士たちのバーチャル会合のシステム(遠隔地の騎士は半透明で見えているアレ)はまだまだ夢としても、なんとかフォースの力に肉薄することはできないものだろうか。
Google Driveのドキュメント共有のコンセプトやリアルタイムでの動画音声のストリームの可用性の向上を見るに、次なるステップはオフィスの個人への分散化との歩調を合わせる可能性はおおいにある。
と、これは私のつぶやきに過ぎない。
今はとりあえず数年後を待とう。