人間の感覚は非常に短期間の記憶をベースにしているから、数ヶ月、数年のスパンになるとブレが激しくなってくる。
数ヶ月以上も前のことになると、「あれはいつだったっけか」という話で大きな個人差が表われる。
今まさに取り組んでいるものをまさか忘れはしないだろうが、数週間~数ヶ月前に取り組んでいたものは既に忘却の際にある。
本来脳はもっと多くのことを記憶できるが、ちょうどいいバランスで物事を忘れていくようになっている。
忘れるということを記憶が消去されるとするならば、実際には忘れてなどいない。記憶は残っている。
その記憶のある場所へアクセスするルートが自動的に閉じてしまうということだ。
それでなければ、あれこれと以前のことを繰り返し思い出してはくどくどと後悔したりする私のような人間はとても生きていけない。
これはオーバーロードを回避するための自己防衛策と呼んでいい。
われわれの補助記憶としてのクラウドはこれからも有効たりえるだろうか。
私は気になること、仕事で見つけたことなどEvernoteに書き込んで保存したりしている。
時折「前にこんなことあったな」というようなことに出会うとEvernoteに教えてもらう。
といっても元々書いてるのは自分自身なのだが。
しかしこうしたデータは一体どれほどの容量になるのだろ う。
たとえば世界最大のソーシャルFacebookは日々あたり500TBが増加するといわれている。
写真や映像などのデータも含まれるのでこれは相当な容量だ。
毎日データはもの凄い増加率で増えていき、データセンターはその要求に応えてどんどん増強されていく。
そしてデータセンターをまかなうべく電力エネルギーが消費されるのだ。
このペースでデータが増えつづけると、数十年ののちにはデータ保持のための電力を賄うために電力会社を作り国のレベルで経営を支えなければならな いかもしれない。
データを保存することもまた環境面での問題となる日が来るだろう。
データセンターに頼れない部分に関しては、眼鏡や補聴器のように記憶という機能を補助するための装置が補助記憶としてわれわれの必須アイテムにな るかもしれない。
量子コンピュータのテクノロジーが記憶素子の世界でもブレイクスルーとなることを常々期待するが、それが環境面にどう影響するかを私は知らない。
これからは補助記憶は脳の外にあり、それはクラウドの彼方にあるかもしれない。
そのときのデータの物理的置き場所は環境を圧迫しない場所になっているはずで、それはまさしく宇宙の果てかもしれない。
私が何かを思い出そうとするたびに信号が銀河を渡ると考えると面白いような怖いような気がする。
もちろん宇宙空間ではハッカーはいないと思う。あるいはそれは甘いかもしれない。
ところで・・・
大人になってからの夢に、中学時代の同級生が突然出てきたことがある。
同じクラスになったこともなく、特に仲良くもなかった男ゆえに既に記憶の片隅においやられていた男が、数十年たってなぜか中学生の時点の姿のまま で現れたのだ。
目覚めてから、「あれ、なんであいつが出てきたんだろう。」と自分でも戸惑ったが、頭のどこかで彼を記憶していた自分の脳って何だろうと思った。
これはシナプスが演出するサプライズなのだろうか。
もちろん未来の補助記憶には、こうしたサプライズも期待したいところだが。。。
数ヶ月以上も前のことになると、「あれはいつだったっけか」という話で大きな個人差が表われる。
今まさに取り組んでいるものをまさか忘れはしないだろうが、数週間~数ヶ月前に取り組んでいたものは既に忘却の際にある。
本来脳はもっと多くのことを記憶できるが、ちょうどいいバランスで物事を忘れていくようになっている。
忘れるということを記憶が消去されるとするならば、実際には忘れてなどいない。記憶は残っている。
その記憶のある場所へアクセスするルートが自動的に閉じてしまうということだ。
それでなければ、あれこれと以前のことを繰り返し思い出してはくどくどと後悔したりする私のような人間はとても生きていけない。
これはオーバーロードを回避するための自己防衛策と呼んでいい。
われわれの補助記憶としてのクラウドはこれからも有効たりえるだろうか。
私は気になること、仕事で見つけたことなどEvernoteに書き込んで保存したりしている。
時折「前にこんなことあったな」というようなことに出会うとEvernoteに教えてもらう。
といっても元々書いてるのは自分自身なのだが。
しかしこうしたデータは一体どれほどの容量になるのだろ う。
たとえば世界最大のソーシャルFacebookは日々あたり500TBが増加するといわれている。
写真や映像などのデータも含まれるのでこれは相当な容量だ。
毎日データはもの凄い増加率で増えていき、データセンターはその要求に応えてどんどん増強されていく。
そしてデータセンターをまかなうべく電力エネルギーが消費されるのだ。
このペースでデータが増えつづけると、数十年ののちにはデータ保持のための電力を賄うために電力会社を作り国のレベルで経営を支えなければならな いかもしれない。
データを保存することもまた環境面での問題となる日が来るだろう。
データセンターに頼れない部分に関しては、眼鏡や補聴器のように記憶という機能を補助するための装置が補助記憶としてわれわれの必須アイテムにな るかもしれない。
量子コンピュータのテクノロジーが記憶素子の世界でもブレイクスルーとなることを常々期待するが、それが環境面にどう影響するかを私は知らない。
これからは補助記憶は脳の外にあり、それはクラウドの彼方にあるかもしれない。
そのときのデータの物理的置き場所は環境を圧迫しない場所になっているはずで、それはまさしく宇宙の果てかもしれない。
私が何かを思い出そうとするたびに信号が銀河を渡ると考えると面白いような怖いような気がする。
もちろん宇宙空間ではハッカーはいないと思う。あるいはそれは甘いかもしれない。
ところで・・・
大人になってからの夢に、中学時代の同級生が突然出てきたことがある。
同じクラスになったこともなく、特に仲良くもなかった男ゆえに既に記憶の片隅においやられていた男が、数十年たってなぜか中学生の時点の姿のまま で現れたのだ。
目覚めてから、「あれ、なんであいつが出てきたんだろう。」と自分でも戸惑ったが、頭のどこかで彼を記憶していた自分の脳って何だろうと思った。
これはシナプスが演出するサプライズなのだろうか。
もちろん未来の補助記憶には、こうしたサプライズも期待したいところだが。。。