NRIがタイに現地法人、集積進む製造業などに狙い
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20130215/456525/ @nikkeibpITpro さんから
ニュースを読む限り、今回NRIがタイに乗り込むのは今までのIT企業のオフショ ア開発拠点などの展開とは異なる。
現地の製造業やサービス業へのITサービスの提案とあるから、これは海外を下請けとみるのではなく、マーケットとみている行動だ。
日本企業に資本力があって、海外に仕事の一部を持ち込むことでギブアンドテイクの共生を図ってきたのがこれまでとすると、いよいよ資本力は底をついてきており、海外のマーケットで稼いで生き残りに賭けようという”次の”動きなのだと思う。
日本企業の落日も明白な昨今ではあるけれど、投資動向にはもちろん敏感であるNRIがこうした展開をいち早く進めるということは、この動きが他の企業にも多いに影響するということになる。
内容としては決して新しいものではなく、ERPなどの展開とともに現地企業のコンサルティングにも手を伸ばしていくということで、欧米企業が従来とっていた路線の継承ではないだろうか。
欧米が取り残していたパイをとられる前にとっておきたい。。。そういう意味でインドに次ぐ東南アジアの大国、タイに進出するというのは当然の戦略だろう。
また、ミャンマーが民主化を進める動きを見せている中で、タイとミャンマーの隣同士の国での強力関係を日本企業の手によって築くという効果もあると思う。
また、政権移行中の中国の”これから”が見えないという不透明感も大きいだろう。
おそらくこれから経済成長が明らかに鈍化していくであろうこの中国という超巨大マーケットは、実際には日本の資本を必要としながらも政治的な圧力によりそれを拒否せざるを得ない抜き差しならない状況に陥る可能性がある。
だから、”中国の次”となり、この点でもタイが浮上したのかもしれない。
何にしても日本のこうした動きはASEANの国々にとっては歓迎に値する話ではないかな。