ターミネーター・シリーズを知っているだろうか。
人気シリーズだから、観ている人は多いと思う。
ボディビルダー出身でそれまで注目度今ひとつだったA・シュワルツェネッガーを大スターに押し上げたあの映画だ。
核戦争を経て荒廃した21世紀の世界から殺人ロボット・ターミネーターが送り込まれてくる。
未来の世界で世界を支配しているロボットに対し反抗勢力を率いジョン・コナーを抹殺するため、彼の母親がいる1980年代にタイムトラベルし、母 親ごと消してしまおうというのだ。
第一シリーズのルパン三世にもタイムマシンに乗る狂人がルパンの祖先を殺しに行くという話があったが、こうしたSFチックなストーリーはよくある のかもしれない。
実は何年がおきに時々観ているが、容赦なく何でもぶち壊すターミネーターが凄いのは間違いない。
しかし、私が何より凄いと思ったのは戦闘能力よりもその優れたコミュニケーション能力だ。
ターミネーターは1980年代のアメリカにやってきてまず目的のサラ・コナーを探す。
電話ボックスで電話帳の該当のページを破って持ち出しその住所を尋ねては人を殺していく。
ターミネーターの時代はおろか今の時代でさえ電話帳は過去の異物となりつつある。
その用途をターミネーターを制御するスカイネットが知っているのはなぜかというのはおいておいても、その未知の情報媒体を使って該当者を見つけら れるという状況判断ができる人工知能が素晴らしい。
現代の人工知能でもこれに迫る優れたものはありそうだが、武器を掴んで高速で走り回る筐体にインプリメントするのは無理だろう。
ターミネーターは人の喋る言葉をほぼ完全に理解する。
一部未来では廃れてしまった言葉は分からないようだが、会話に基本的に支障がない。
舞台がアメリカだけなのでなんともいえないが、おそらくサラ・コナーがたとえ中国人やアフリカ人だったとしても探索にまったく問題ないほどの言語 認識能力があるはずだ。
これを実現するのはランダム多言語の音声認識技術だ。
これも開発途上だろう。
また、ターミネーターは一言その人の声をきいただけでその声質を分析する。
分析した音声を今度は喋るときの音声合成に使う。
これも電話口なら完全に本人だと思えるくらいの精度だ。
数秒のサンプリングで当人のイントネーションや口癖まで認識し音声合成する技術だ。
この技術に至ってはおそらく全く迫れていないと思う。
進化してT2になると上記のすべての機能に加えて全身が液体金属で作られており、状況により自由に形態が変化する。
さらにT3になるとセクシーな女性の形をしていて、道路脇のグラビアモデルの看板を見て真似してバストアップさせる機能があった。
こうなると追随できない。
人間を抹殺するために人間とコミュニケーションするための最新鋭の技術が結集されているわけだ。
一体作るのにいくらかかるのか知るべくもないが、とにかく恐るべきデバイスである。
昔は全くあり得ないと思っていたものが、今冷静に考えると少し足元が見え隠れしつつある技術もあり、ちょっと複雑な感じなのだ。
こういう機械の未来像を思い描く人たちの想像力には脱帽するけれども、そういうものに触発されて技術が進歩することもあるのかもしれない。
尤も、スカイネットが支配する世界は真っ平ごめんだが。。。
人気シリーズだから、観ている人は多いと思う。
ボディビルダー出身でそれまで注目度今ひとつだったA・シュワルツェネッガーを大スターに押し上げたあの映画だ。
核戦争を経て荒廃した21世紀の世界から殺人ロボット・ターミネーターが送り込まれてくる。
未来の世界で世界を支配しているロボットに対し反抗勢力を率いジョン・コナーを抹殺するため、彼の母親がいる1980年代にタイムトラベルし、母 親ごと消してしまおうというのだ。
第一シリーズのルパン三世にもタイムマシンに乗る狂人がルパンの祖先を殺しに行くという話があったが、こうしたSFチックなストーリーはよくある のかもしれない。
実は何年がおきに時々観ているが、容赦なく何でもぶち壊すターミネーターが凄いのは間違いない。
しかし、私が何より凄いと思ったのは戦闘能力よりもその優れたコミュニケーション能力だ。
ターミネーターは1980年代のアメリカにやってきてまず目的のサラ・コナーを探す。
電話ボックスで電話帳の該当のページを破って持ち出しその住所を尋ねては人を殺していく。
ターミネーターの時代はおろか今の時代でさえ電話帳は過去の異物となりつつある。
その用途をターミネーターを制御するスカイネットが知っているのはなぜかというのはおいておいても、その未知の情報媒体を使って該当者を見つけら れるという状況判断ができる人工知能が素晴らしい。
現代の人工知能でもこれに迫る優れたものはありそうだが、武器を掴んで高速で走り回る筐体にインプリメントするのは無理だろう。
ターミネーターは人の喋る言葉をほぼ完全に理解する。
一部未来では廃れてしまった言葉は分からないようだが、会話に基本的に支障がない。
舞台がアメリカだけなのでなんともいえないが、おそらくサラ・コナーがたとえ中国人やアフリカ人だったとしても探索にまったく問題ないほどの言語 認識能力があるはずだ。
これを実現するのはランダム多言語の音声認識技術だ。
これも開発途上だろう。
また、ターミネーターは一言その人の声をきいただけでその声質を分析する。
分析した音声を今度は喋るときの音声合成に使う。
これも電話口なら完全に本人だと思えるくらいの精度だ。
数秒のサンプリングで当人のイントネーションや口癖まで認識し音声合成する技術だ。
この技術に至ってはおそらく全く迫れていないと思う。
進化してT2になると上記のすべての機能に加えて全身が液体金属で作られており、状況により自由に形態が変化する。
さらにT3になるとセクシーな女性の形をしていて、道路脇のグラビアモデルの看板を見て真似してバストアップさせる機能があった。
こうなると追随できない。
人間を抹殺するために人間とコミュニケーションするための最新鋭の技術が結集されているわけだ。
一体作るのにいくらかかるのか知るべくもないが、とにかく恐るべきデバイスである。
昔は全くあり得ないと思っていたものが、今冷静に考えると少し足元が見え隠れしつつある技術もあり、ちょっと複雑な感じなのだ。
こういう機械の未来像を思い描く人たちの想像力には脱帽するけれども、そういうものに触発されて技術が進歩することもあるのかもしれない。
尤も、スカイネットが支配する世界は真っ平ごめんだが。。。